福岡教育大学の教授の坂井孝次容疑者が覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕されました。
坂井孝次容疑者のこれまでの経歴はどんなものだったのでしょうか?
また、福岡教育大学では将来の教育者を育てるにあたり、“先生”に必須とも言える「板書」についての授業が人気だったようです。
坂井孝次容疑者の経歴
坂井孝次(さかいこうじ)容疑者は1971年に兵庫県で生まれ、2023年10月現在は52歳です。
坂井孝次容疑者の学歴や経歴で現在わかっていることは以下の通りです。
- 筑波大学卒業
- 筑波大学大学院修了(芸術学)
- 大阪市立美術館学芸員
- 福岡教育大学教授
坂井孝次容疑者は、筑波大学芸術専門学群美術専攻で、学位としては、芸術学士・芸術学修士(筑波大学)を取得しています。
そして、「日本書道史」「かな技法研究 」を研究テーマとしていました。
また、坂井孝次容疑者は以下の学会に所属していた経歴があります。
- 全国大学書写書道教育学会
- 全国大学書道学会
- 美術史学会
そのほかにも、坂井孝次容疑者は平成8年(1996年)に、「書領域」の修了生としても名前がありました。
書領域とは?
全国の芸術系大学・学部の中で唯一といっていい“書”の専門教育の組織であり、書家や書の研究者として将来自立できる人材の養成を目的としている。
また、NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」の創作文字指導を担当していたという経歴や、
平成24年(2012年)には高校芸術科書道教科書「書道Ⅲ」の教科書執筆委員として、
古典作品の選定や解説文、語句説明などに携わっていました。
そして坂井孝次容疑者は書作家としての実績もあり、平成25年(2013年)に開催された『第67回 日本書芸院展』では、
「魁星作家コーナー」という出品作家のオーディションで選抜10名に選ばれ、かな文字の部門で作品の展示がされていました。
坂井孝次容疑者は書道史の教授!
坂井孝次容疑者は、福岡教育大学教育学部 美術教育研究ユニットの教授でした。
そんな坂井孝次容疑者の専門分野は以下の通りです。
- 教育仮名書道
- 仮名書法
- 書道
- 書道史
- 日本書道史
- 仮名書法
- 仮名文字の研究
坂井孝次容疑者がこれまでに手掛けた著書は1996年から2016年までに20以上あり、
論文も1997年から2010年にかけて4つ発表するなど、書道に関わる研究や発表をしていました。
そんな坂井孝次容疑者が2023年度の福岡教育大学で教えていた科目は次の6つ。
- 仮名書法A
- 仮名書法B
- 古筆学
- 書道史Ⅰ
- 板書指導
- 表装演習
大学生たちに向けた「教育・研究紹介」への紹介文は以下の通りです。
日本書道史を基にした書作品の研究と実作への取り組みを行っています。また、日本独自の文字である、平仮名、片仮名について、その文字骨格となった、元々の漢字の字母・字源からの考え方を基本として、大学生に解り易く文字の指導を行っています。
引用元:福岡教育大学HP
深い知識と実技の両面から教鞭をとっていたようですね。
坂井孝次容疑者は「板書」の授業が人気だった
坂井孝次容疑者は、世の先生たちにとって必須とも言える黒板への「板書」の文字を美しく書くための授業もしていました。
坂井孝次容疑者はこういった「板書教育」のパイオニアとして、
平成19年(2007年)に福岡教育大学で「板書技法と書の文化」という選択科目が開設され、教諭を目指す学生を対象に講義をしていました。
この講義は当初、定員40名のところ200名を超える応募者があり、その後も人気科目となり、3年後には専用の教室が設けられるほどでした。
さいごに
福岡教育大学に通う学生に人気となっていた坂井孝次容疑者の「板書」の授業。
今回の逮捕を受け、大学側も学生たちも大きなショックであったと思います。
また、坂井孝次容疑者は大学以外の場所で小学生などに書道の指導にあたることもあったようなので、
関わった人すべてにとって「まさか」の事態だったと思います。
今回、坂井孝次容疑者の身に起きたことは、決してお手本にしてはいけませんね!
それでは、ここまでご覧いただきありがとうございました。