名古屋市にある飲食店「メガ インディアンズ」内のキッズスペースで、
4歳の女の子がロープで首吊り状態になる事故が発生しました。
幸い、近くにいた母親がすぐに気づき女の子は無事でしたが、
なぜこのような事故が起きてしまったのでしょうか。
現場となった「メガ インディアンズ中川店」の管理体制や、
「メガ インディアンズ」がチェーン展開している他の店舗でも同様のことは起こり得るのか?
以上の点について調べてみました。
メガインディアンズ中川店で4歳女児が首吊りの事故
今回の首吊り事故が発覚したのは、ある母親によるツイートでした。
昨日行った飲食店のキッズスペースで娘が死にかけた風景が頭から離れず、夜も眠れません。3m程の高さから子どもが簡単に首を吊れてしまうロープが2箇所あり、監視カメラは止まったまま…店の対応も許せません。本当に生きた心地がしませんでした。二度と娘と同じ事故が起こらないよう願いたい!! pic.twitter.com/T6Sh5DF00c
— sakura525 (@29E329) May 28, 2023
この出来事は、当事者の母親や女の子はもちろん、
この動画を共有した人にとって本当にショッキングなものだと思います。
母親はこの日を境に睡眠障害が出るほどのトラウマを抱えてしまっているようですね。
尚、この動画が切れた直後の様子ですが、
母親がすぐに助けに行ったもののうまく救出できず、
父親がどうにか救い出したとのことです。
その際、4歳の女の子の首にはロープの痕が少し残っており、
首の皮が少し剥けるなどの怪我を負ったようですが、
その後は治癒してきているとのことです。
今回のこの事故、大事には至らず、
女の子が無事であったことが本当に何よりでした。
メガインディアンズ中川店の首吊り事故はなぜ起きた?
今回、なぜこの様な事故が起きてしまったのでしょうか。
首吊り事故が起きた滑り台とロープについて詳しく見ていきます。
まず、首吊り事故にあってしまった女の子が居た滑り台についてですが、
高さはおよを3メートルほどあるようで、傾斜もけっこうあるように見えます。
そして、問題となったロープですが、
この中川店がオープンした当時は以下のような状態だったようです。
この頃はロープが垂れ下がってはおらず、鉄骨にしっかりと結ばれています。
しかし事故当時、ロープは下に長く垂れ下がっており、
ロープの設置本数や巻き方にも変化があるようです。↓
では、このようなロープを設置した理由は何なのでしょうか?
店側が言うには、
滑り台の順番待ちの際の安全のためにつけている
とのこと。
また、ロープが輪っか状になっていたことに対しては、
何かしらの原因でロープがこのような状態になった
と説明しているようです。
ちなみに、現在はロープが解けないように対策をしているとのこと。
実は、同様の滑り台は他店舗にもありますが、
このようなロープは設置されていません。
これは、「インディアンズ」が居抜き物件で店舗展開をしていることに要因があると思われます。
事故が起きた「メガ インディアンズ中川店」は、元々パチンコ店だったとのこと。
なので、元々ある空間に合わせて遊具の設計などが行われたはずです。
そのため、他店舗には無い鉄骨が見えていますし、
そこにうまくはめ込む形で滑り台が設置されたため、
ロープを使用する理由が出てきたのだと思います。
ですので、メガ インディアンズの他店舗においては、
基本的には起こりづらい事故であったのかな、と思われます。
キッズスペースでの安全管理は?
巨大キッズパークを有する「メガ インディアンズ」では、
利用する子供たちの見守りとしてモニターの設置がされています。
これは、中川店のキッズパークが主に2階部分に展開していることから、
1階にある飲食席からでも様子をうかがえるようにするためです。
※ちなみに滑り台は1階と2階をつなぐ形で配置されています。
また、お店側は未就学児に関しては保護者の同伴を呼びかけており、
『キッズパーク内における事故、トラブル、紛失、盗難等については一切の責任を負いかねますのでご了承ください。』
との掲示がなされています。
しかし、モニターの設置などは店側の利用者への配慮ではあると思うのですが、
“モニターがあるから安心”とは言い切れない部分はあると思います。
また、このキッズパークがある「メガ インディアンズ」の店舗は、
平日でも人が並ぶほどの超人気店なようですので、
使用頻度が非常に高い“消耗品”の管理は
利用者側では叶わない部分になりますし、
設置されていたロープも本来は安全のために設置されていたはずですが、
お店側が“ロープの異変”に気付けていなかったことは、
利用者の安心・安全に配慮されたものだったかどうかの疑問は残ります。
ステーキハウス インディアンズってどんな店?
事故を招いてしまった「ステーキハウス インディアンズ」とはどういったお店なのでしょうか。
『インディアン嘘つかない!食いまくれ!』と銘打ったこちらのお店は、
2017年10月に「インディアンズ名古屋本店」として1号店をオープンしました。
その後、現在までに名古屋市内を拠点に7店舗(本店含む)、
2022年11月には8店舗目となる岐阜県多治見市にも出店するなど、
勢いに乗っているお店です。
お店のコンセプトは『とにかく豪快にステーキが食べられるお店』ということで、
ステーキメニューの他にも、とても充実したメニューが目を引きます。
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どの店舗も開店前から行列ができるほどの超人気店のようです。
【運営会社情報】
メガインディアンズ中川店について
「ステーキハウス インディアンズ」の5号店としてオープンした「中川店」の特徴としては、
先にも触れましたが、巨大なキッズスペースがあるということ。
この巨大なキッズスペースが併設されている店舗は「メガ インディアンズ」と呼ばれ、
2023年6月現在は4店舗存在するのですが、
その中で今回事故が起きてしまった中川店は、およそ100坪という広さを誇ります。
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オープンするにあたっては、テレビからの取材が入るなど、
注目を浴びていました。
最後に
「メガ インディアンズ」というお店は、子どもを持つファミリーにとっては、
とてもありがたいコンセプトのお店だなと感じます。
その証拠に、連日多くの人が訪れている人気店です。
しかし、キッズパーク内の遊具の在り方(損傷しているなど)や、
ステーキを売りにしているお店だけに、
熱々の鉄板の前に小さい子を座らせるなど、
安全面での不安抱えている利用者が多いことも事実のようです。
今回の事故に関してツイートをした母親の注意喚起が、
お店側と利用者にとって、良い方向に活かされることを願います。
それでは、ここまでご覧くださり、ありがとうございました!